次に、家族の準備について説明いたします
絶対にやっておかなければいけないこと
●家族会議
当たり前のことですが、まずは家族で徹底的に今後のワンちゃんのこと、家族のことを話し合い、全員が合意・納得することが必要です。
意思が統一されていないと里親さんが見つかったあとでゴタゴタと問題が噴出してお流れになるケースがよくあります。また、真剣に話し合っているうちに思ってもいないような良い案が出てきたりすることもよくありますから、すでに家族会議で決まったことであっても、定期的にもう一度全員で話し合いの機会を持つことを強くオススメいたします。
ワンちゃんももちろん家族の一員ですので、みんなワンちゃんの幸せを思うのは当然です。里親探しがすすんでいくうちに「実は私は反対だった・・」「もっと良い方法があったんじゃないか・・」といった意見が出てくるのもまた当然です。もう決まったことだから・・と切り捨てるのではなく、もう一度話し合ってみましょう。家族一丸となって最後まで取り組んでいくか、のちのちまで禍根を残してしまうか、大袈裟ではなく、まさしく家族の命運がかかっているともいえるでしょう。
一度決まったことでも何度でも話し合いの場を持とう |
これがもっとも重要かも
●「何がなんでもあきらめない!」という決意
この決意が里親探しでは一番大事であると私は断言します。逆にいえば、”目標をやり遂げる強い意志”があれば必ず良い結果がついてくるのは間違いないでしょう。
里親探しは運もあるでしょうが、基本は根性と粘りと勇気がものをいいます。そこそこやっていればそのうち里親さんは見つかるだろう・・・と思っているのなら、結果はちょっと厳しいかもしれません。子犬ならともかく、成犬をもらってくれる方は本当に少数で、その少数の方と縁があって出会える確率は実に低い–奇跡に近いといえるでしょう。その奇跡を引き寄せるのが「強い決意」と「勇気」だと私は思っています。
特に「勇気」については目にみえる物理的行動となって、すぐにハッキリした形でゴールに一歩近づけてくれるでしょう。例えば、保健所に電話をかけた場合・・担当者によってはかなり厳しい説教をされることがよくあります。
愛護団体についてもまた同様です。愛護団体の方から見れば、飼い主さんはワンちゃんの不幸を作り出した元凶なのですから! そんなことが数件続くと、次の電話をかけるのが恐ろしくなってしまいます。もちろん、私もそうでした。
そこで次の一歩を踏み出す「勇気」が必要になってきます。その一歩が案外、”明暗を分けているもの”なのかもしれません。「ここは電話しても無駄そうだ・・」と自分自身に言い聞かせて逃げるのだけは避けたいものです(自省)。
鋼鉄の決意と勇気を持とう |